竹内吉和です。広島で発達障害の支援を行っています。悩んでいるお母さん、頑張っている子ども達、学校関係者の皆様と共に、発達障害を乗り越えるお手伝いをします!
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発達障害を見分ける-2(知能検査)

知能検査で発逢を測定する

発達検査

皆さんは、「知能検査」を受けたことがありますか? 地域によっては、小学佼で、「知能テスト」ということで何らかの検査を実施しているところもあります。
ほかにも「知能検査」に似た言菓で、「発達検査」「性格検査」「心理検査」という言葉も間いたことがあるかもしれません。これらのテストも発達障害を見分ける上で一つの指標となります。

子どもは変化するものだという前提の上に立ったもので、総合的に発達の状態を測定し、結果を数値で表現するものが発達検査です。発達検査にも、いろいろな検査があって、医療機関や担当者によって使う検査はまちまちです。有名なものに「K式発達検査」というのがあります。

知能検査

一方、知能検査は、知能は生得的なものであり変化しないものであるという前提に立っています。ここが、発達検査と大きく違うところです。実際に測定する場合、言葉で質問したりしながら検査を行うので、3歳ぐらいから測定可能になってきます。

田中ビネー知能検査現任使われているいる知能検査は、2種類あります。
一つは、「ビネー検査」です。「田中ビネー式」というものなどが有名です。ビネー検査は、知能は一つの能力の固まりと考えています。
3才児なら3才児の、10才の子どもなら10才の子ども相当の知能があるという考え方です。ビネー検査の利点はその分かりやすさにあります。例えば、8才なのに4才程度の結果しか得られなければ、知的に遅れがあると判断できるわけです。

wics4もう一つは、ウェクスラー検査です。この検査は、アメリカの心理学者であるウェクスラー氏(D.Wechsler)によって開発された世界中で広く普及している知能検査がWISCです。一群の個別知能検査を言い、知能というのはさまざまな構成要素の集合体であるという考え方を前提にしています。言語能力、空間処理能力、記憶力、資格情報処理能力など、さまざまな角度から多角的に検査していくものです。

私はこのウェクスラー検査を発達障害のある子どもに適用しています。もちろん、それ以外の検査も必要な場合、複数行いますが、ウェクスラー検査を多用しています.、ウェクスラー倹沓は、ただ単に知能指数だけを求めるものではなく、言語能力、空間処理能力、記憶力、資格情報処理能力などのそれぞれの能力ごとの強弱が測定できるからです。それぞれの測定値のばらつきが大きい場合は、発達障害の可能性が考えられます。

WISCで自分を知ろう

ウェクスラー検査は時代とともに改訂がなされ、2014年現在用いられている最新版が「WISC-Ⅳ」で、児童精神科のある医療機関などで受けられます。この検査によって、学習においてどのような力が強いのかが細かくわかるのです。検査は優劣を競うものではなく、あくまで自分の特性を知るためのものです。結果に一喜一憂するのではなく、長所と短所を知り、自分の力に合った支援方法や進路を見つけるために使いましょう。

【WISC-Ⅳとは】
5歳0カ月~16歳11カ月の子どもを対象にした、世界でも広く利用されている代表的な児童用知能検査です。
全15の下位検査(基本検査:10、補助検査:5)で構成されており、10の基本検査を実施することで、5つの合成得点(全検査IQ、4つの指標得点)が算出されます。それらの合成得点から、子どもの知的発達の様相をより多面的に把握できます。
合成得点(全検査IQ、指標得点)、下位検査評価点に加えて、7つのプロセス得点も算出でき、子どもの検査結果についてより詳しい情報が得られます。また、マニュアルには、さまざまなディスクレパンシー比較のための表も掲載され、詳細な分析ができるようになっています。
WISC-IVでは全体的な認知能力を表す全検査IQ(FSIQ)と、4つの指標得点を算出します。全検査IQは補助検査を除いた10検査の評価点合計から算出します。

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