竹内吉和です。広島で発達障害の支援を行っています。悩んでいるお母さん、頑張っている子ども達、学校関係者の皆様と共に、発達障害を乗り越えるお手伝いをします!
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発達障害を見分ける-1(チェックリスト)

チェックリストで発達障害がわかる

チェックリストは、もっとも簡単に発達障害を見分けるためのツールです。発達障害はチェックリストを使えば簡単に見分けられます。そのためには、人間の持っている能力を因子別にとらえるという考え方を理解しなければなりません。

人間の持っている能力を因子別にとらえる

従来、発達障害に関する書物においては、LD(学習障害)、ADHD(注意欠陥多動性障害)、自問症スペクトラムなど障害別の解説を施したものが主流となっています。しかし、教育現場や書く過程で多くの子供たちに接してみると、LDの様相だけを示すタイプやADHDの様相だけを示すタイプほほとんど出会うことはなく、いろいろな要素を含むケースがほとんどです。このことが、発達障害を分かりにくくしている要因の一つでもあります。
したがって、発達障害を因子別に考えることが分かりやすいですし、実態に合っているのではないかと考えています。

人間の持っている5つの能力を因子別にとらえる

第一に、主ににLD傾向を対象とした因子として「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算する」「推論する」といった六つの力の強さや弱さ、バランスをとらえます。さらに文部科学省の実態調査で使ったチェックリストのように「聞く」には「聞き間違いがある」「聞きもらしがある」などの細かい項目で判断し、他の「話す」「読む」などの因子にも「言葉につまる」とか「読み間違いが多い」といった判断基準を設けます。

第二に、主にADHDの傾向を対象として「不注意性」「多動性」「衝動性」の三つの囚子でとらえます。「不注意性」には「学校での勉強で細かいところまで注意を払わなかったり、不注意な間違いをする」などの判断基準があり、他の因子にもそれぞれに判断慕準を設けます。

第三に、主に自閉症傾向を対象として「対人関係・社会性」「コミュニケーション能力」「興味へのこだわり」の三つの困子でとらえます。「対人関係・社会性」には「大人びている」「ませている」「共感性が乏しい」などこの判断基準があり、他の二つの因子も判断基準を設けます。これまでが、実際に使われた文部科学省の実態調査のチェックリストです。さらに二つの因子を加えて、より制度を高めたものもあります。

第四に、主に反抗挑戦傾向を対象として、行動・情動の因子で考えます。この行動・情動の因子には「かんしゃくを起こす」とか「他人をイライラさせる」といった基準を設けています。

第五に、主にうつ、気分障害傾向を対象として行動・情動の因子してとらえます。この行動・情動の因子には、「神経質で極端に緊張しやすい」とか「気力がわかず、ぼーっとしている」といった基準を設けます。

既存のチェックリストで自己診断できる

簡単なのは、既存のチェックリストでしょう。インターネットで検索すればさまざまなチェックリストにヒットしますし、数値化も自分でできます。
チェックリストには、ほかにも母親や教師といった観察者が応えるものがあります。通常学級の実態調査で使われているのは、教師が答えるチェックリストです。自分のことも測定できるので、実際に行ってみて下さい。
チェックリストは、こうして作り上げたものを実際に試してみて、妥当性をある程度検証したものです。この五つの領域で考えられたチェックリストが『大人の発達障害にきづいて・向き合う完全ガイド』(黒澤礼子著、講談杜)に掲載されていますので、参考にして下さい。

実際に私の講演を聞いて頂いた方から、障害を因子別にとらえることにより、具体的にその子どもの持っている弱さをつかむことができ、LD、ADHDといった障害のイメージも明確になったという感想がたくさん寄せられました。

さらに、因子別にとらえることにより、総体としては発達障害と診断されないケースでも因子別にとらえたときに「読む力」「計算する力」は平均以上に著しく高いのに、「対人関係・社会牲」は極端に低いといったような認知の凹凸が存在し、大人になった時に困難さが顕在化するケース(大人の発達障害)も見えてくるのではないかと考えています。

お勧めのチェックリストと診断基準

チェックリストの項目、テストの診断基準は以下の通りです。
(標題をクリックすると参考サイト「軽度発達障害フォーラム」のチェックリストを見ることができます)

学習面 「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算する」「推論する」 についてのチェックリスト

学習面: 「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算する」「推論する」
※「聞く」「話す」などの6つの領域の内、少なくとも一つの領域で12ポイント以上だった場合、学習面で著しい困難があるとします。

注意欠陥/多動性障害行動面 「不注意」「衝動性-多動性」 についてのチェックリスト

行動面: 「不注意」「多動性―衝動性」
※奇数番目の設問群(=不注意)、または偶数番目の設問群(多動性―衝動性)の少なくとも一つの郡で該当する項目が6ポイント以上だった場合、行動面で著しい困難があるとします。

広汎性発達障害行動面 「対人関係やこだわり等」 についてのチェックリスト

行動面: 「対人関係やこだわりなど」
該当する項目が22ポイント以上だった場合、行動面で著しい困難があるとします。

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